1999/06/16 1It happened.


夜中、カップヌードルを食べたくなって、一個開ける。
ダイオキシンが恐いので、スチロール容器からカッターで中身を出し、
皿に移してお湯をかけた。
しかし、ポットのお湯が途中で無くなってしまったではないか!!

精神モードを非常事態モードに切り替え、まず麺を他の皿に移し替えた。
しかし、半分ほどは既にお湯に浸かっており、水分の吸収が著しい。
即座にヤカンでの湯沸開始。と同時に箸が無いことに気づく。
「しまった。ここまでうっかり者だったとは。俺のばかっ。」
コンビニに走り、50膳入りの割り箸を買ってくる。
帰ってくるとちょうどお湯が沸いており、スープに足し、静かに麺を戻す。
「まにあったか?」
麺はかろうじて無事であったが、気づくのがあと15秒遅かったら、
非常に危険な状態であった。
「よかった。これを逃すと次、食料にありつくのはいつの日か。」
苦労しただけあって、いつも以上においしい日清カップヌードルとなった。
「コンビニでついでにコーラも買えたし、結果的には良かったのではないかな。」
その思考はマイナスをプラスに転じる魔的なものであり、基本的には推奨されるが、
時に達観を生み、危険であるとも思った。難しいところだ。
そんなことを思いながら食した後、フゥと一息。舌が化学調味料でヒリヒリとしているのがなぜか心地よい。
あとにはまだ温かい皿と、49膳の割り箸が残った。そして私は、静かに精神モードを通常モードに戻した。
「無常だ。」「いや、まてよ?アホかな。」

この意味も無く長い出来事の書き込みが、明日納品のプログラムからの
逃避であることは言うまでもない。ああどうしよう。ああ。あぁぁぁ。



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