2005/08/08 2選挙


選挙ですね

自分のことしか考えていない人が20%で、
みんな幸せになればいいなと思っている人が80%の国で投票するのと、

自分のことしか考えていない人が80%で、
みんな幸せになればいいなと思っている人が20%の国で投票するのとでは、

結果が持つ意味は全く異質のものになると思います。

前者であれば、皆の幸福のために、国全体がどのように協力すればいいかを
考えているわけで、理想的かもしれません。

後者をもし肯定する理由があるとすれば、それは、功利主義※を基本として、
※「見えざる手」的な力で、バランスが取られるのではないかと言うことになるでしょう。

その2つは人の心に割合的に存在するものであって、誰がどっちとは一概には言えませんが、
どちらかというと、熱心に選挙に行く人は後者のような人々だと思います。
でも本当は、平和にとって重要なのは前者のような人々だと思います。

国民の55%が奴隷ではなく、45%が奴隷の国があったとして、
奴隷にも投票権があっても、55%の人々が奴隷制を適当な理由で肯定すれば、
45%の奴隷は従うしかないからです。

それに打ち勝つには、国民一人一人が思想をあきらめず、「俺なりの倫理感」を、
1票持っておくことでしょう。

小泉でいいのかな?かといって民主党で?
そのへんを選ぶ理由が、「有名人だから」「勘」「上司に言われた」「電話がかかってきた」
のように、チンケにならないように、一人一人が思想を持つ必要があると思います。
でないと、コントロール可能な票が増えますからね。
智恵の貧富の差を広げないことが重要なのかもしれません。
民の智恵レベルの低い国では、民主主義はすぐに破綻してしまいそうです。

立候補者が何を考えているかも重要だけれど、
有権者が何を理想として投票に臨むかも、同じくらいか、それ以上に重要だと思います。

行きましょう。投票。

※功利主義:
より多くの人が多くの幸福を得ることを最大の価値とする考え方。
「幸せになった人のほうが多いからまあ良いんじゃないか」的な考え。
ヒューム ベンタム

※「見えざる手」的な力:
利己的な人々の自由競争によって、安定がもたらされるというもの。
経済用語。アダム・スミス



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