2008/01/24 | Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 | |
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| Voigtlander NOKTON 58mm F1.4
開放Fは1.4と、最も明るい部類のレンズ。夜レンズです。 「Nokt」とは夜と言う意味です。「Nocturne:ノクターン:夜想曲」のNoctと同じです。 闇を撮る為に生まれたレンズです。
暗いところ、黒いものを撮るのに最適です。 今回購入した理由も、黒く美しい被写体を撮るためです。
画角は、換算後87mmですので、殆どフィルム時代の8514と 同じ使い方が出来るわけです。
ソフトと言う見解がありますが、F1.4のままポートレートを撮ると、 どちらにしろ本当にボケボケになってしまいます。 だから普通にF2.2くらいまで絞って使うわけですが、そうするとちょうど良いシャープさになります。 ウエストアップで、目にピントを合わせると、ちょうど鼻の頭から耳あたりまでが被写界に収まります。
AiAF 50mm F1.4も、同じようなシャープ感で、良いんですが、 光に弱いところがありますし、だからコントラストの高い情報が記録されている傾向があります。 この58mmも、光には弱いはずではあるのですが、実際使ってみると、強い光もぐっと抑えてまとめてくれており、 その為、髪の毛1本1本を丁寧に描写することができました。 まるで、しつこいほど髪の毛の描写に固執したルノワールの絵のようになります。 これに曲をつけるすれば、ドビュッシーによる印象派の楽曲「シレーヌ」(夜想曲第三番) あたりなんでしょう。僕は管弦楽曲はあまり聴かないんですけどね。。
あとは、まあ、MFというのを、欠点と捉えるかどうかですが、 58mmということもあって、ピントの山は掴み易く、ULTRON 40mm F2よりも更に合わせ易いです。
御茶ノ水 - Voictlander NOKTON 58mm F1.4 (F3.2 1/400秒) |
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