2004/04/01 | | |
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| 昼、散歩しました。神田川沿いに和菓子屋があるので、栗まんじゅうを買いました。
栗まんじゅうと言えばドラえもん17巻「バイバイン」です。
お話の冒頭、のび太は、たった1個の栗まんじゅうを手にして、
”食べてもなくならない栗まんじゅう”を欲しがります。そこで、ドラえもんが
”なんでもふやす薬”として、”バイバイン”を出すのです。
何でも、5分間で倍にしてしまうこの薬、あまりに危険なので、
一度は使用を戸惑いますが、のび太がせがむので、結局使うことになります。
その結果、増えつづける栗まんじゅうを食べきることが出来ず、
結局は大量の栗まんじゅうが出来てしまうのです。
ドラえもんはそれを見て、ロケットで栗まんじゅうを宇宙に捨てます。
(風呂敷で包んだ大量の栗まんじゅうをロケットに括り付けるという非常にいい加減な方法で)
多分ロケットは亜光速なので、相対性理論からすれば、次の5分後は非常にゆっくりと訪れます。
ドラえもんの22世紀では時間軸も移動することが出来るようになっているので、
亜光速でなく光速かもしれませんし、超光速かもしれません。そうであれば
宇宙の終焉まで栗まんじゅうの増殖を抑えることが出来ます。
しかし、ドラえもんは「宇宙のかなたへ送るしかしょうがない」と言っていますので、
やはり、有限の燃料を持つロケットにて、光速もしくは亜光速で宇宙のかなたに送り、そこで停止して、
栗まんじゅう分裂による重力崩壊を起こさせ、2GM/c2(シュヴァルツシルト半径)よりも
密度を圧縮することで、ブラックホールにすることを狙ったようです。
この考えは決して考えすぎではなく、SF作家の藤子F不二雄であれば、
当然シュミレートしているであろうことで、
読者にも分析して楽しんでもらうことを期待していたのだと思います。
栗まんじゅう分裂の実際
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