2004/08/09 | ディープリンク | |
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| そろそろ日本でもディープリンクについての論議が本格的に加熱しそうです。
確か2,3年前にアメリカやドイツでも論議がありました。
その頃はちょうどブログが流行った頃で、その他、サーチエンジンなどにも関わっていた
論議だったと思います。
ディープリンクされる情報サイトの運営企業側は、ディープリンク行為により、
トップページから順番に表示されるバナー公告が飛ばされるなど、企業の利益を阻害すると主張しています。
国内で、ある会社が、新聞社サイトからニュースの見出しを抜き出して連続表示するしくみを作り、
それが新聞社から訴えられたこともあります。しかし、新聞社は敗訴しました。
ディープリンクの最たるものはサーチエンジンですが、
WWW上に情報を掲載することで利益を得ようとするようなサイトが出現する前に、
既にサーチエンジンはあり、ハイパーリンクの殆どはつまりディープリンクでした。
それを禁止することはWWWを禁止することであり、もし自由なハイパーリンクを禁止してしまえば、
インターネット上のコミュニケーションは急速に減速するでしょう。
ただ、僕は現在のサーチエンジンのしくみを擁護しているわけではありません。
どんなことでもやりすぎる人が出てくるのが困りものです。
例えば、ニュースを新聞社サイトから自動的に集め、関連する広告収入で儲けようとするかもしれません。
地図サイトをディープリンクで利用したい企業も多いでしょう。
現在のサーチエンジンがやっていることもそれとあまり変わりありません。
キーワードにより検索結果を表示し、関連する公告を表示する。
スポンサーのためには、情報操作も辞さない。
そういうギリギリのところに、いつも大儲けはあります。
自由であるのがまだ救いです。検索結果が胡散臭いと思ったら、使わなければいいのですから。
ディープリンクは許可すべきですが、やりすぎたり、それをして大儲けしている者が、
社会的に認められるべきかは別問題です。礼節を保っていない者は自然と淘汰されるものです。
されるはずです。
されるかもしれません。
されればいいのですが。。
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