2004/10/03 | 民主主義 | |
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| 小さい小さい国に、100人の国民がいたとする。
そのうち、40人は隷属して働いている。そして1人が2.5人分の過酷な労働をする。
出来た生産物を、100人で分けると、1人ちょうど1人分である。
残りの60人は遊んでいる。もしくは仕事をしているフリをしているか、
自分でも遊んでいることに気づいていない。
あるときその国は民主化された。全ての政策が投票で決められるようになった。
40人は、公平に労働する仕組みを支持し、60人は、文化だとか哲学だとかを
高める為にと、やはり40人に労働させる仕組みを支持した。
投票の結果、票は40:60で、40人に働かせる仕組みが採用された。
40人は蜂起(uprising)するか、亡命(defection)するかしかない。
40人はマイノリティーである。蜂起は強者が弱者を支配するという理論の上に行われるので、
倫理的には自己矛盾を含んでいる。だから亡命するしかない。
亡命することが許されていなければ、蜂起するしかない。
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