2005/01/04 22「甘い」を作ったのは誰?


前も言いましたが、近くのカレー屋にはインド人、バングラデシュ人が居て、

僕に非常に辛いカレーを提供してくれます。



ちょい前から、夜は超うすい煎餅みたいなものがサービスでついて、

それにつける「あまい」「からい」と書かれている薬味もついてきます。

僕は「あまい」が大好きになり、毎回使い切るくらい使います。



オムレツにもつけるし、ナンにもつけます。

つまり僕は辛いも好きだし甘いも好きなんですね。



そこで、僕はふと思いました。



「なんで辛いは辛いで、甘いは甘いなんだろう。」



この甘くて美味しい物質「チャトゥネ」が僕の舌に載って、

僕の脳に「甘い」を伝達し、脳が「甘い」を認識するのは

百歩譲って良しとしよう。

なぜ、「辛いもの」が「甘い感じ」にバインドされなかったのか。

なぜ、「甘いもの」が「辛い感じ」にバインドされなかったのか。

それも百歩譲って良しとしよう。



しかし「甘い感じ」そのものを作ったのは誰?

人間の脳がその「甘い感じ」を作り上げているとしても、

その感覚みたいなものを作り上げることができる理由はどこにあるの?



その感覚みたいなものが生み出し可能になっているが為に、

人間はしめしめとそれを使って五感を構築しているわけで、

人間の意識に快感や危機を知らせるのに、何も現状の「感覚」という方法を

使わなくったっていいでしょう。バリエーションにとんだ「感覚」そのものは、

もっと簡単なもので代用できるでしょう。全部、その感覚の代わりに番号が

頭に思い浮かぶことでも実現可能でしょう。(辛い=1、甘い=2など)

感覚が存在不可能な世界でも、人間は危機管理ができるはずでしょう。



「甘い感」と言う決まりはどこのルールなの?

人間のルールなの?宇宙のルールなの?



人間は組み立てられるとき、宇宙のルール販売所から「甘いを感じるパーツ」を買ってきたの?

それとも、無限の感覚の可能性があって、宇宙のルール販売所から「感覚製造パーツ」を買ってきて、

人間は「甘い感」を作り出したの?

いやそれは簡単な話だと思う。後者。ダニは世界の中で、ブタの体温を燃え盛る炎のように

感じるんだそう。特に僕らと虫は心の仕組みが違う。

ダニはブタの血を吸う時、ひょっとして美味しいと思っているかもしれないけれど、僕らのそれとは

多分ズレがあるものだろうと思うし。



それよりも重要なのは、その「感覚製造パーツ」が自然界で発見されている4つの力

重力・電磁力・強い力(核力)・弱い力 だけで作れるかどうか。

作れなければ、物理的な世界の中もしくは外に、感覚界があることになる。



「うーん。まあいいか。しかしこのカレー辛!」

アラムはニヤリ。このところは辛くしてと言わなくても辛めのカレーを出してくる。



いやはや。



まあどっちにしろ人間が作られたとして。そして感覚が与えられたとして。

それが多様なのは分かる気もします。例えばSEX的快感と食べる的快感を一緒にしちゃうと、

人間はそれの区別が出来ず、どっちかしかやらなくなるかもしれないし。



だから「ダメ!」的感覚は統一されても良いけれど、

良い方の感覚は多様でなければならないのかもしれません。



ダメ系:

直接的にイタイ系=痛い、寒い、辛い、熱い

吐きたい系=グロい、怖い、臭い



良い系:

気持ちいい系=性的に気持ち良い

おいしい系=適度な味覚の刺激

すがすがしい系=適度な湿度と温度と明るさ

美しい系=視覚的な美の認識、聴覚での認識、触覚ではプニ感など



良い系は性的なものと、そして生活のバランスにバインドされている気がします。


この所は、目の無い生物に目をつける実験なども成功しているようです。

僕の生活を適切にバランシングするための新しい感覚を増やしたいです。



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