2005/05/22 13マミョーン・ウ


僕が、このマズい魚に対し、「これはもう、マミョーン・ウである」と、宣言する前は、

「マミョーン・ウ」というものはこの世界に実在しなかった。

「マミョーン・ウ」はここに実在性を得たと言える。



皆が口々に叫ぶ。



「おお、これこそは、マミョーン・ウ。」

「ああ、それこそは、マミョーン・ウ。」



これからは、「マミョーン・ウ」も、どんな部屋にもゼロ個から存在できる。

そこにもゼロ個、存在している。



今この部屋で、「マミョーン・ウ」はどこにいるのだろう?

その魚なのか、僕の頭の中なのか、皆の頭の中なのか、「マミョーン・ウ」ということばの中か。



「ああ、マミョーン・ウ。なんとマズい。」



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