2006/04/11 12フランス印象派


NHKの「スーパーピアノレッスン」、今回のシリーズはフランス印象派で、
第一回からいきなり「亜麻色の髪の乙女」です。

ドビュッシー/ラヴェル/サティーは、大味で退屈な長調と短調の構成から離脱し、
倍音※と和声的表現の洗練とに固執しました。
それが生み出すものは退屈な五感の外だったり、退屈な喜怒哀楽の外だったりして、
そのおかげで、春の雨上がりや冬の夜道の風景を、ある程度正確に呼び覚ますことができるわけです。

現代生み出されている音楽にそれらを見つけることは難しいですが、
テンション・ノート※があるJAZZがその出口に一番近いかもしれません。


※倍音:ハーモニックオーバートーン:harmonic overtone:
例えばピアノで「ド」を鳴らすと、
高オクターブのいくつかの「ド」「ミ」「ソ」「シ♭」が共鳴する。
これらの音を倍音と呼ぶ。

※テンション・ノート
9度、11度、13度の音



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