2008/11/30 1


道路の方を見ると、街路樹の枯葉が散っていた。
それで、僕はずっとそれを見ていた。

あれはケヤキだっけな。

違う違う。あれは、桜の木だった。

桜って、咲いてないときは何の変哲もない木だから、
みんな、その木が桜だってことを、忘れているんだよね。
でも、すげえ綺麗なんだぜ。僕は知っている。

風が強くて、青空に枯葉が舞っている。
それはまるで、はしゃいでいるようだった。
それを見ていると、世界が綺麗に見えてくる。
冗談で言うんじゃなくて、本当の話。

まったく。心が洗われるようだね。でも、全部汚れで、洗ったら、
心が無くなっちゃいそうだけど。w



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