2013/05/30 19


ある日、うさぎは、おなかをすかせて、
森をさまよっていた。
うさぎは、食べられそうな新芽を見つけて、
喜ぶんだけれど、
うさぎはそれを食べなかった。
うさぎはそこで力尽きてしまうのだけれど、
そのあと、そこは、
白いバラで一杯になって、
うさぎの全てを包み込んだ。

近くに、お城があって、あまり元気のない
おひめさまが住んでいた。
おひめさまは、森で白いバラを見つけて、
それを株分けして、おしろの庭に植えた。
白いバラはどんどん増えた。
おひめさまはそれを毎日見ていた。
毎日毎日、見ていた。
それでおひめさまは元気になった。
たくさん笑うようになった。

やがて、おひめさまも歳をとって、亡くなると、
お墓には白いバラが植えられた。
そしてそこも、白いバラで一杯になった。

バラも、うさぎも、おひめさまも、
全てが白い、バラになった。

嬉しさも、悲しさも、
命も、空も、水も、星も、
うまくいかない色々なことも、
全てが白いバラになればいい。



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