2013/05/30 | | |
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| ある日、うさぎは、おなかをすかせて、 森をさまよっていた。 うさぎは、食べられそうな新芽を見つけて、 喜ぶんだけれど、 うさぎはそれを食べなかった。 うさぎはそこで力尽きてしまうのだけれど、 そのあと、そこは、 白いバラで一杯になって、 うさぎの全てを包み込んだ。
近くに、お城があって、あまり元気のない おひめさまが住んでいた。 おひめさまは、森で白いバラを見つけて、 それを株分けして、おしろの庭に植えた。 白いバラはどんどん増えた。 おひめさまはそれを毎日見ていた。 毎日毎日、見ていた。 それでおひめさまは元気になった。 たくさん笑うようになった。
やがて、おひめさまも歳をとって、亡くなると、 お墓には白いバラが植えられた。 そしてそこも、白いバラで一杯になった。
バラも、うさぎも、おひめさまも、 全てが白い、バラになった。
嬉しさも、悲しさも、 命も、空も、水も、星も、 うまくいかない色々なことも、 全てが白いバラになればいい。 |
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