2020/05/05 11Cast a spell "It's Stockholm Syndrome"


コロナウィルスが怖いですね。
直接関係があるわけではないのですが、社会の姿について、思うことがあります。

「ストックホルム症候群」と言う言葉があります。
誘拐などされて、監禁された者が、生存戦略として、犯人に思い入れするような現象です。
人々はそれを聞くと、怖い話だねと言いますが、私はこの社会全体が、
最初から、ストックホルム症候群のようになっていると考えています。

十分にお金があっても、今の仕事をするでしょうか。それは本当に選択できているでしょうか。
財布を握られていなくても、上司に媚びへつらうでしょうか。
また、誰かを「尊敬する」などと言うでしょうか。
殆どが、「お金によって駆動されられているストックホルム症候群」だと見ます。
それは我に返って観察すれば、適当ですぐにばれるような、
非常に考えの浅い人間の駆動システムのように見えます。

上司にも、財布を握られている恐怖で、本当の考えが言えません。社会はそのようなものです。
それを言うと、おそらく「社会ってそんなもんだよ」と諦めることが多いと考えられますが、
本当はその必要はありません。このことを考えておくだけでいいのですから。
(この今日の日記のような考えになる必要はなく、この件について考えておくということ。)

財布を握られて、そして、そこに自己欺瞞が生まれます。
上司など、自分の財布を握っている者を本気で、「有能だ」とか「尊敬する」とか
言ってしまうのです。
もちろんそれは本当のこともありますが、以下のような場合が多いように思えます。
「本気で尊敬したり感情移入した方が、発言などを間違えにくい。」
生存不安により、財布を握っている上司を褒めたたえるために、以下のように脳内で
変換するとします。
1、本当は尊敬も感謝もしておらず、むしろ束縛され、脅されていると感じている。
2、財布を握られていて、機嫌を損ねると何をされるか分からない。
3、嘘をつこうとする。媚びへつらおうとする。
4、褒める
これだと、脳内での変換プロセスに手順が多く、速度も遅いし、間違いも生じそうです。
そこで、次のようにします。
1、素晴らしい上司だ(と本気で思いこむようにする)
2、褒める
つまり、自分を騙して、好きになったり尊敬や感謝をするのです。それはいわば役者です。

慣れれば、一種のエミューレーション※のように脳内でパターン化できそうです。
これは分かってやっていれば、最初の例の方で、ただの媚びへつらいです。
しかし、生存不安に、嘘をつきたくないという感情が手伝って、
自己欺瞞化し、後の例のようになると、大変な苦痛が生じます。
また、周囲の人々とその感情を増幅させ、集団洗脳のようになります。

それは嘘ですから、環境が変われば我に返ります。
現在、コロナウィルスが流行して、自宅勤務・待機・テレワークの形態が増加しています。
ちょっと社会から間を取ると、その、特に、自己欺瞞に気づく場合が考えられます。
焦るのは、それをなんとなく知っていて、財布を握って駆動している上司です。
「私の金儲け装置のための奴隷たちが我に返ってしまうかもしれない。」と考えるわけです。

社会は、全部ではないですが、テレワークで済むことも、個人契約で済むことも、
わざわざいわゆる9時5時の出勤にして、大規模な「出会い系」もしくは
「(過去に同じ目に遭った)ベテランが若いものに偉そうにする」
巨大なフィールドに見えます。これは大変な苦痛を生んでいるように見えます。
学生のうちからそれに慣れるように「教育」されているように見えます。
明らかに効率化の余地だらけであり、そのうち、パラダイム・シフト※を生じると考えられます。

※ エミュレーション emulation:真似をすること。またはその装置(エミュレーター)
※ パラダイム・シフト paradigm shift:(主に社会において)考え方が劇的に変化すること

すぐにした追記:
部下じゃないんですけど、派遣で、関連会社に来ていた若い女の子が、
お茶を入れてくれたんです。
とても頭がいい子で、しかし予算が足りずに契約は終了しました。
女の子は本当に、純粋に、私にお茶を飲んで欲しくて入れたのでしょうか。
私はそのように思われる人間になりたいと思っています。



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